ちゃんと野菜を食べているのに、なぜか肌が乾燥する。
疲れやすい。なんとなく不調が続く。
「私、ちゃんと気をつけているのに…」
もしそう感じているなら、原因は“栄養不足”ではなく“吸収不足”かもしれません。
実は、食べていることと、体に吸収できていることは別の話。
今日はその中でも、とても大切な「脂溶性栄養素」についてお話しします。

野菜を食べているのに足りない理由
「ちゃんと野菜は食べています」
これは本当によく聞きます。
サラダ、蒸し野菜、おひたし。とても素敵な習慣です。
でも実は、“食べている”と“吸収できている”は別問題なんです。
栄養素には、水に溶けやすいものと、油に溶けやすいものがあります。
その中で、油と一緒でないと吸収されにくい栄養素を「脂溶性栄養素」といいます。
代表的なのは、ビタミンA・D・E・K。
ビタミンAは肌や粘膜を守る働き。
ビタミンDは骨や免疫に関わります。
ビタミンEは抗酸化作用。
ビタミンKは血液や骨の健康に。
どれも、35歳を過ぎた頃から特に大切になってくる栄養素です。
脂溶性ビタミンは“油のバス”で運ばれる
ほうれん草のおひたし。
ノンオイルでさっぱり。ヘルシーで素敵。
でも実は、ほうれん草に含まれるビタミンAは、油がないと吸収率がぐんと下がります。
例えるなら、油は「送迎バス」。
脂溶性栄養素は、自分では目的地(体の中)まで行けない子ども。
油というバスに乗って、やっと体内へ届けられます。
なのに、
「油は太るからカット!」
これは、バスを出発前に廃止している状態なんです。
油そのものが悪いわけではありません。
問題は、必要な場面でもゼロにしてしまうこと。

油を足すべきとき・足さなくていいとき
毎回わざわざ油を足さなきゃいけない、という話ではありません。
- 野菜炒め
- お肉料理
- 揚げ物
- ツナやサバなど脂のある魚料理
こうした料理と一緒に食べているなら、その脂質がちゃんと“バス役”をしてくれます。
お肉の脂も、魚の脂も、ちゃんと意味があるんです。
問題なのは、
- サラダ単品
- 蒸し野菜だけ
- 油ゼロを徹底している食事
こんなとき。
- ごま油を数滴たらす
- オリーブオイルで軽く和える
- ナッツをトッピングする
これだけで、吸収率はぐっと変わります。
ほんの少しの工夫で、同じ野菜が「ちゃんと届く栄養」に変わるのです。

油は敵ではなく、味方にするもの
35歳を過ぎる頃から、
- 肌の乾燥
- 疲れやすさ
- ホルモンバランスの変化
こうした変化を感じやすくなります。
脂溶性ビタミンは、実はこれらに深く関わっています。
「ちゃんと食べているのに足りない」
不足しているのは、量ではなく“届け方”かもしれません。
油は全部悪、ではありません。
使い方次第で、体を整える心強い味方になります。
せっかく作るごはん。
せっかく選ぶ野菜。
ちゃんと吸収までさせてあげましょう。
“食べている”から、“届いている”へ。
それだけで、体の反応はきっと変わっていきます。


