お酒はどのくらいの頻度で飲んでます?
毎日のように飲む人ほど、ちょっとでも体への害が少ないものを選ぶ感じですか??
・お腹が出るのが嫌だな。
・太りたくないな。
・身内に糖尿病がいるから気を付けないとな。
・尿酸値が高いな。
・実はもう痛風を発症してるんだよね。
結論から言うと、どんなお酒を選ぼうが、飲み過ぎるとアウト。
だけどやっぱり飲みたいですよね?
飲み過ぎはダメですが、よくあるお酒の謳い文句について
栄養士である筆者が解説していきます。
目次
糖質とは
糖質とは、炭水化物から食物繊維を省いたものを指します。
三大栄養素の一つとして体にとって大きなエネルギー源になる大事な栄養素。
炭水化物は、ごはんとかパン、麺、芋類などですね。
不足と過剰摂取の弊害
不足:体がエネルギー不足になって「なんかだるい」「やる気が出ない」などの症状が起こる。
酷い時には、脳のエネルギー枯渇による意識障害を起こすことも。
過剰:中性脂肪として蓄えられ、肥満や生活習慣病の原因になる。
糖類とは
糖類とは、単糖類、二糖類のことを指します。
果物を食べると、含まれている糖を体内で吸収しやすくするかたちへ、どんどん分解します。
最終的に果物に含まれる糖質は果糖(フルクトース)にまで分解され、吸収しやすい大きさになります。
この果糖(フルクトース)が単糖です。
めちゃくちゃ小さくなった状態ですね。
なので、最初からめちゃくちゃ小さい状態の糖類を摂取すると、分解する過程が省かれるので爆速で体内に吸収され、エネルギーとしてすぐに使われます。
使われない糖類は筋肉や肝臓でグリコーゲンというかたちで貯蔵します。
それでも余って貯蔵過多な場合は、中性脂肪として貯蔵されます。
そして単糖類の一つであるブドウ糖(グルコース)は急激に血糖値を上げる働きがあります。
血糖値が下がり過ぎてしまった時にブドウ糖を食べればすぐに血糖値が上がるので、そんな状況になってしまった時は心強い味方ですね。
また、ブドウ糖は脳のエネルギーとして大切なものでもあります。
糖尿病と糖類
糖類には食物繊維が含まれていません。
なので上でも書いたように糖類は血糖値をすぐに上げます。
必要以上に上がり過ぎた血糖値は、インスリンで調整します。
下がりすぎた場合は、肝臓に貯められたグリコーゲンをグルカゴンというホルモンがブドウ糖(グルコース)に変換させて血糖値を上げます。
ただ、糖尿病がある方はインスリンの調整が上手くできない状態になっているので上がり過ぎたり上がり過ぎて血糖値のコントロールが上手くできなくなると、様々な弊害が起きてしまいます。
- 血管が傷つく
- 痩せる
- 喉が渇く
- 倦怠感が強い
- 心臓病
- 失明
- 腎不全
- 足の切断
- 意識障害
- 昏睡
単糖類の種類
ブドウ糖(グルコース) | 穀類、いも類、果物、砂糖、甘味料 |
果糖(フルクトース) | 果物、ジュース類、ドライフルーツ、果物缶詰 |
ガラクトース | 牛乳、乳製品、発酵食品やスイカ、トマトなどの一部の野菜 |
二糖類の種類
二糖類は、単糖類が2つくっついたものを言います。
麦芽糖(マルトース) | グルコース+グルコース | 水あめ |
乳糖(ラクトース) | グルコース+ガラクトース | 牛乳 |
ショ糖(スクロース) | グルコース+フルクトース | 砂糖 |
プリン体
プリン体とは、核酸を構成する主成分であり代謝されることで尿酸へと変わります。
なので、プリン体をたくさん含むものを食べ過ぎると通風になってしまいます。
しかもね、
プリン体は体内合成もされています。
だいたい70~80%は体内合成
20~30%は食事からの摂取となっています。
プリン体の摂取と体内合成、排泄のバランスが良ければ痛風になりません。
食事からの摂取が多かったり、排泄が少なかったりなどがあるとこのバランスが崩れて痛風になってしまいます。
プリン体を多く含むもの
魚の干物 | カツオ | 海老 |
白子 | レバー | 酒蒸しのあん肝 |
痛風になる危険因子
- 食べ過ぎ
- お酒の飲みすぎ
- プリン体を多く含むものの摂りすぎ
- 水分や乳製品をあまり摂らない
- 海藻などアルカリ性食品をあまり食べない
- 動物性食品の食べ過ぎ
- ストレス
- 運動不足
- 肥満
どんなお酒を選ぶ?
結局、飲む方自身の体がどんな状態なのか?
によって選択肢は変わります。
血糖値が気になるのか、痛風が気になるのかによって変わるということですね。
体の状態を知るには健康診断などで知る必要があります。
なので、まずは健康診断を受けて体の状態を把握しましょう。
ではでは。