胡散臭いタイトルだけど、これ、事実。
いや凄いよね。
腸内細菌って。
短鎖脂肪酸ってなに?
脂肪燃焼を促すってどゆこと!?
って思った方はとある施設で働く現役栄養士が解説するので読んでみてください。
脂肪酸
脂肪酸とは、字のごとく「脂質」のことだと思ってもらって大丈夫なんですけど、
・ 効率の良いエネルギー源(カロリー)で1gあたり9kcalある
・ 体の細胞膜、ホルモン、核膜などをつくる
・ 皮下脂肪として蓄えられ、エネルギー不足の時に使われたり外部刺激から保護をする
・ 脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収をアップする
そんな脂肪酸には飽和度の違いによる「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」2種類があり、さらに炭素数による分類もあります。
飽和脂肪酸
- 常温では固体
- 過剰摂取は肥満になったり、コレステロールが増えて心筋梗塞などの循環器疾患のリスクにつながる
- バター、チーズ、ラード、肉の脂身、パーム油 など
不飽和脂肪酸
- 常温では液体
- 一価と多価がある
- 一価は必須脂肪酸ではない
オリーブオイルや菜種油、ひまわり油、サフラワー油、アボカド など - 多価は必須脂肪酸で「n-3系脂肪酸」と「n-6系脂肪酸」がある
- n-6系脂肪酸は血中コレステロールを下げる働きがある
大豆油やごま油、コーン油、サフラワー油 など
だいたいの人が摂り過ぎている - n-3系脂肪酸は中性脂肪を下げる働きがある
サバ、イワシなど青魚、亜麻仁油 など
酸化しやすい油
炭素数
簡単に言うと、鎖の個数よって分けています
その個数が少ないほどエネルギーとして早く使われるので体に残りにくい脂質=太りにくい脂質となります。
- 炭素数が6未満:短鎖脂肪酸
- 炭素数が6-12:中鎖脂肪酸
- 炭素数が13-21:長鎖脂肪酸
- 炭素数が22以上:超長鎖脂肪酸
だったら短鎖脂肪酸の脂質を取り入れたくなるけど、残念ながらほとんどの脂質が長鎖脂肪酸です。
中鎖脂肪酸はココナッツオイルに含まれていたり、あとはMCTオイルですね。
ただ、勘違いしちゃいけないのが脂質に変わりないので1g=9kcalあるので摂り過ぎたら太ります。
短鎖脂肪酸が含まれているものは、牛乳や乳製品ですが、ほんのちょっとしか含まれていないのと、短鎖脂肪酸は外から摂るものではなく腸内細菌によって作られるもの、といった感じです。
短鎖脂肪酸を増やす方法
腸内環境を整えての善玉菌を増やす。この一択です。
そうすることで腸内細菌の副産物として短鎖脂肪酸が作られます。
善玉菌を増やす方法について、詳しくはコチラ
タイトルは美肌のことですけど、内容は腸内環境の話です。
短鎖脂肪酸の働き
- 大腸のバリア機能をアップして細菌やウイルスなど侵入を阻止する
- 大腸がん予防
- 腸の蠕動運動を促して便秘を改善
- 腸内を弱酸性にし、悪玉菌の増殖を防ぐ
- 過剰なエネルギーを脂肪細胞に取り込まないようにして肥満を予防する
- エネルギー消費を促す
- インスリンに作用して糖尿病を予防する
- 脳に作用して食べすぎを防ぐ
- ミネラルの吸収を上げる
- 免疫機能の暴走を調整
腸内細菌に感謝
この短鎖脂肪酸の恩恵を受けるためには、腸内環境を整えることがマスト。
腸内環境が整うと、便秘とか美肌、ちょっとした感染症とかを防いでくれるばかりでなく、痩せやすい体にもなるのでこれはもう、整えるしかないよね。
ではでは