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なぜ“効いた気がするだけのサプリ”を信じてしまうのか?
「最近とにかく疲れやすい」「肌が前より元気がない気がする」「サプリを飲んでいるのに変わらない…」
そんな不安を抱えていると、つい“特別な何か”に頼りたくなりますよね。
でも、誤解が生まれるのはあなたのせいではありません。
テレビやSNSでは、クエン酸・コラーゲン・酵素・水素など、なんとなく効きそうなワードがたくさん流れています。
そして、こうした誤解が広がる背景には以下のような構造があります。
- 広告が「効きそうな雰囲気」をつくっている
- 健康食品の表現規制のスキマをうまく利用している
- 科学よりもイメージが優先されやすい市場構造
つまり、誤解するのは当然で、あなたが悪いわけではないのです。

疲労・美容サプリの誤解ポイント|クエン酸・コラーゲン・水素・酵素の本当の姿
クエン酸を飲んでもクエン酸回路は回らない
結論、クエン酸を飲んでもクエン酸回路は回りません。
体内で使われるクエン酸は、炭水化物をエネルギーに変える過程で体が自分で作るものだからです。
疲労回復に本当に必要なのは以下の4つの栄養です。
- 炭水化物(エネルギーの材料)
- タンパク質(代謝酵素の材料)
- ビタミンB1(糖の代謝に必要)
- アリシン(玉ねぎ・にんにくに含まれ、B1の吸収を助ける)
コラーゲンは飲んでもそのまま肌に届かない
食べたコラーゲンはアミノ酸に分解されて再利用されるだけで、そのまま肌には届きません。
肌のコラーゲンを作るのに必要なのは以下の2つです。
- タンパク質
- ビタミンC
水素は“雰囲気だけ”で選ばれがち
水素水や水素サプリは流行りましたが、科学的根拠は薄く、体内で安定して働く仕組みは確認されていません。
「なんとなく良さそう」というイメージだけがひとり歩きしている典型例です。
酵素は「歳をとると枯れる」は完全なデマ
酵素は、必要なときに必要な分だけ体が作ります。
材料はタンパク質とビタミンB6。
酵素ドリンクを飲んでも体内酵素が増えるわけではなく、
糖分過多で逆効果になることもあります。

健康情報に振り回されないために|“正しい情報源”を選ぶコツ
SNSでは根拠のあいまいな健康情報がたくさん流れます。
そんなときに頼れるのが以下の“一次ソース”です。
- 厚生労働省
- 消費者庁
- 食品安全委員会
- 科学論文
最初は難しく感じても、慣れると「読むべきポイント」が自然と分かるようになります。
誤情報から自分を守るための大切な習慣です。
あなたの疲れと美容を変えるのは、特別なサプリではなく“ふだんの食事”

クエン酸・コラーゲン・酵素・水素などのサプリは、広告のイメージが独り歩きし、本来とは違う姿で伝わってしまうことが多いのが現実です。
でも実は、体が本当に必要としているのは「食事からとれる基本の栄養」。
これだけなんです。
疲れも美容も、食事を整えるだけで驚くほど変わります。
もし今、
- 正しい栄養の知識を身につけたい
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そう感じているなら、当教室でお手伝いできます。
当教室では、「栄養学 × プロの効率時短料理」を組み合わせた、無理なく続けられる食事法をお伝えしています。
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