こんにちは、栄養士の岡部ゆうこです。
最近、健康診断の数値がちょっと気になってきた…
でも、仕事も家のことも忙しくて、正直ゆっくり自炊する時間なんてない。
そんなふうに感じていませんか?
「ちゃんと食べなきゃ」
と思いながら、つい外食やコンビニに頼ってしまう。
でも安心してください。
実は、ちょっとしたコツを知るだけで、外食でもコンビニでも、
ちゃんと“体をいたわる食事”ってできるんです。
本記事では、健康診断の数値を改善したい人に向けて、
外食やコンビニを上手に活用するメニュー選びのコツをお届けします。
無理な我慢や極端なダイエットは必要なし。
「これならできるかも」と思えるヒントを、たっぷりご紹介しますね。

目次
なぜ「食事の見直し」が必要?健康診断の数値が教えてくれること
特にチェックしたい項目:血糖値・コレステロール・肝機能
健康診断の数値で「ちょっと気になる」と感じやすいのが、
血糖値やコレステロール、中性脂肪、肝機能(ASTやALT)といった項目です。
たとえば、
- 空腹時血糖値が高めなら、糖質のとりすぎや運動不足のサイン。
- LDLコレステロール(悪玉)が高いなら、脂質の多い食事や野菜不足が影響しているかも。
- 肝機能の数値が高いときは、アルコールや脂肪の多い食事の影響も。
こういった数値は、体の「内部からのSOS」。
「ちょっと疲れやすい」「体重が落ちにくい」
と感じているなら、内臓も疲れているサインかもしれません。

「栄養管理」とは何を意識することなのか?基本をカンタン解説
栄養管理と聞くと、カロリー計算や食品成分表のチェックなど、すごく難しく聞こえるかもしれません。
でも大事なのは、“体に必要な栄養を、バランスよく、過不足なくとること”だけ。
特に以下の3点を意識するだけでも、ぐっと健康的な食事に近づきますよ。
- 主食・主菜・副菜をそろえる(バランス)
- 油や糖分をとりすぎない(コントロール)
- 栄養表示を見るクセをつける(意識)
そして、忙しい人ほど「1回の食事で完璧を目指さないこと」も大切。
“1週間トータルで考える”くらいが、長続きするコツです。

外食で失敗しないメニュー選びの基本ルール
「カロリー」よりも「バランス」を重視しよう
つい「低カロリー」「糖質オフ」などの言葉に飛びつきたくなるけど、実はそれだけでは健康に近づけないことも。
たとえば、サラダだけの食事は確かにカロリーは低いけれど、タンパク質が不足したり、あとでお腹が空いて間食が増えたりするリスクもあります。
ポイントは、「主食(ごはん・パンなど)」+「主菜(肉・魚・卵など)」+「副菜(野菜・海藻類など)」の3点セットを意識すること。
このバランスがとれていれば、外食でも安心感がぐっと増します。

外食でもOKな具体的メニュー例(和食・洋食・中華)
【和食】
- 焼き魚定食
- 冷ややっこ+小鉢つきの定食
→ 白米は小盛にして、具だくさんの味噌汁がついていると理想的。
【洋食】
- チキンソテー+野菜サラダ
- ポークソテー+全粒パン+スープ
→ フライよりも「焼く・蒸す」調理法がベター。
【中華】
- 回鍋肉定食(野菜たっぷりでバランスよし)
- 中華スープ+春巻き+ごはん小盛
→ 油が多いので、汁物で中和させる意識を。

避けたいメニュー・組み合わせって?
避けたいのは
「単品で満腹を狙う食事」や「油の多い食事の組み合わせ」
たとえば、
- 大盛りラーメン+チャーハン
- カツカレー
- 丼もの+揚げ物
こうしたメニューは、炭水化物+脂質に偏りがちで、タンパク質やビタミンが不足します。
外食のときは、「主菜の質」と「副菜の有無」をしっかりチェックしてみてください。

コンビニでも栄養管理はできる!賢い組み合わせとは?
おにぎり+〇〇、サラダチキン+△△など、選び方のコツ
コンビニでは「一品で済ませよう」とすると失敗しがち。
逆に、2~3品を組み合わせることで、かなりバランスが整います。
おすすめの組み合わせ例はこちら。
- おにぎり+ゆで卵+味噌汁
- サラダチキン+ミニサラダ+玄米おにぎり
- 豆腐バー+野菜スープ+ロールパン
- グリルチキン+海藻サラダ+無糖ヨーグルト
糖質・タンパク質・ビタミン・ミネラルがそろえば、立派な「健康食」になります。

チェックするべき「栄養成分表示」ポイント
時間があるときは、商品裏面の「栄養成分表示」もぜひ確認してみて。
最低限見るポイントはこの3つ。
- タンパク質量(10g以上あると◎)
- 脂質(20g以上は脂っこめ)
- 炭水化物(糖質だけでなく食物繊維もチェック)
「カロリーだけ見て安心」は危険なので、全体の栄養バランスを見る習慣をつけると良いですよ。

「ヘルシーそうで落とし穴」な意外な商品も?
意外と注意したいのが、次のような「一見ヘルシー」商品。
- 春雨スープだけで食事を終える → 栄養が全然足りない
- ノンオイルドレッシングのサラダだけ → タンパク質ゼロ
- 低糖質パンだけで済ませる → 食物繊維が不足して便秘の原因に
見た目のヘルシー感より、「何を摂っていないか?」に意識を向けると選び方が変わってきます。

プロが実践する「疲れててもできる食事管理」5つの習慣
① お店に入る前に決める
空腹でメニューを見て決めようとすると、ついガッツリ系に流されがち。
「今日は魚系でいこう」「野菜を意識する」と決めてから入ると、選びやすくなります。
② 「迷ったらこの一品」を決めておく
忙しい日は、考える余裕すらないことも。
そんなときのために、自分の中で「外食・コンビニの定番健康メニュー」を決めておくと便利!
③ 食後の甘い物、どうする?
どうしても甘い物がほしいときは、「少量&時間をあけて」がコツ。
食後すぐではなく、30分後のティータイムにして「楽しむ時間」を分けるだけでも血糖値への影響は和らぎます。
目安としては100~150kcal以下がオススメ。
④ 外食前後の1日トータルで調整
外食はどうしても栄養が偏りがち。
「朝は軽めに、夜は野菜多めに」といった1日単位の調整を意識すればOKです。
⑤ 無理しすぎない。100点より70点を目指す
完璧を目指すと疲れます。
大事なのは「今の自分の生活の中で、できる範囲で変えていく」こと。
無理なく続ける工夫こそが、最大のコツです。
忙しくてもできる!今日から始める小さな一歩健康診断の数値って、時に厳しく感じるかもしれません。
でもそれは「体が何かを知らせてくれているサイン」でもあるんです。
1日3食、全部を完璧にする必要はありません。
まずは1日1食だけでも“体に優しい食事”に置き換えることから始めましょう。
たとえば「夜はコンビニでもサラダチキンと味噌汁にしてみる」だけでも、体の負担は全然違ってきます。

最後に
あなたの体は、「今日の食事」の積み重ねでできています。
忙しい毎日の中でも、自分の体をちょっと気遣ってあげるだけで、未来の健康が変わってきますよ。
できることから、ゆっくり、でも確実に始めていきましょう。