【栄養士解説】ラカントでジャムやケーキは作れる?ジャリジャリ感・保存性・失敗しないコツ

「植物由来で安心な『ラカントS』を使って、ヘルシーなお菓子やジャムを作りたい!」
「砂糖と同じ量で使えて便利だけど、冷えるとジャリジャリするのはなぜ?」
「ラカントで作ったジャムって、普通の砂糖みたいに長持ちするの?」

自然派甘味料として大人気の「ラカントS」。
砂糖と同じ甘さ(重量ベースで1:1)で置き換えられるため、お料理やお菓子作りに使っている方も多いのではないでしょうか?

結論から言うと、ラカントを使ってジャムやケーキを作ることは可能です!

ただし、ラカント主成分の「エリスリトール」という成分の性質上、「冷えると固まる(結晶化する)」「保水性がないためパサつく」「保存性が高まらない」という独特のクセがあります。

今回は栄養士の視点から、ラカントの科学的な特徴と、お菓子作りで失敗しないためのコツを詳しく解説します!

1. 結論:ラカントでお菓子は作れる!ただし「冷えると固まる」クセに注意

ラカントSは、羅漢果(ラカンカ)のエキスと、トウモロコシの発酵から作られる天然糖アルコール「エリスリトール」から作られています。

人工甘味料と違って「砂糖と同量で同じ甘さ」になるよう調整されているため、レシピの計算がとても楽なのが最大のメリットです。

しかし、主成分であるエリスリトールは「水に溶けにくく、冷えると結晶に戻りやすい」という強い性質を持っています。
そのため、砂糖と全く同じ感覚で作ると「あれ?」という仕上がりになってしまうのです。

2. ラカントで「ジャム」を作るとどうなる?

果物とラカントを鍋で煮詰めてジャムを作った場合、どのような変化が起きるのでしょうか?

① 冷えると砂糖のようにジャリジャリ再結晶化する

加熱している間はキレイに溶けているように見えますが、ジャムを冷蔵庫で冷やすと、水に溶けきれなくなったラカントが白い結晶となって固まります。
一口食べたときに「ジャリッとした不快な食感」が残ってしまい、なめらかなジャムにはなりにくいのです。

② 最大の注意点!砂糖のような「保存効果」はない

「ジャム=長期保存できる」というのは、砂糖が果物の水分を強力に抱え込み、カビや細菌が育つための「自由な水(自由水)」を奪い取るからです。

しかし、ラカント(エリスリトール)には水分を抱え込む力がほとんどありません。
そのため、見た目はジャムっぽく見えても防腐効果はゼロ。
保存性は高まらないため、カビが生えやすく長持ちしません。
必ず冷蔵庫に入れ、数日中に使い切る必要があります。

3. ラカントで「スポンジケーキ・焼き菓子」を作るとどうなる?

続いて、ケーキやマフィン、クッキーなどの焼き菓子に使った場合です。

① 焼き色はつきにくく、翌日はパサつきやすい

砂糖には強力な「保水性(水分を保つ力)」がありますが、ラカントにはそれがありません。そのため、焼き上がったケーキは水分が抜けやすく、時間が経つとパサパサ・固くなりやすい傾向があります。

また、砂糖が焦げて香ばしい風味やキツネ色の焼き色をつける「メイラード反応」「カラメル化」が起きないため、全体的に白っぽい焼き上がりになります。

② スポンジの膨らみが弱くなりやすい

スポンジケーキを作る際、砂糖は卵の泡(メレンゲ)を安定させて膨らみを維持する重要な役割を担っています。
ラカントだけで作るとメレンゲの泡が潰れやすいため、ふんわり感が出ず、ズッシリ重い食感になりがちです。

4. ラカントを使ったお菓子作りで失敗しない4つのコツ

クセのあるラカントですが、少しの工夫で美味しくヘルシーなお菓子に変身させることができます!

コツ① ジャムや冷やし菓子には「液状タイプ(ラカントSシロップ)」を使う

ジャムやゼリー、アイスクリームなど「冷やして食べるもの」には、顆粒タイプではなく「ラカントSシロップ(液状タイプ)」を使うのがおすすめです!
液状タイプは結晶化しにくく加工されているため、冷やしてもジャリジャリせず、なめらかな口当たりをキープできます。

ただし、普通の砂糖と違ってラカントはとろみはつきにくいのが欠点。
とろみを付けたい場合は片栗粉やコーンスターチ、ペクチンを使用しましょう。

※保存性は高くならないので「手作りフルーツソース」として早めに食べ切りましょう。

コツ② 焼き菓子は「砂糖とラカントを半々」にする

ケーキやクッキーを作る時は、砂糖の全量をラカントに変えるのではなく「半分は砂糖、半分はラカント」にするのが一番の失敗防止策です。


砂糖の持つ保水性や膨らみを残しつつ、糖質・カロリーを半分近くカットできる黄金比率です!

コツ③ 焼き立て〜当日のうちに食べる(保存は短期間で!)

ラカントを使った焼き菓子は水分が抜けやすいため、日にちが経つとパサつきが進みます。
「焼き立て」や「作った当日」が一番おいしく食べられます。

保存したい場合は、1個ずつラップで密閉して乾燥を防ぎましょう。

コツ④ 水分を補う食材(アーモンドプードル・油脂・乳製品)を足す

生地のパサつきを防ぐために、保水性をサポートする食材を少しプラスするのも効果的です。

・アーモンドプードルを混ぜる(コクと油脂分でしっとり)
・生クリームやバター、ヨーグルトを少し足す
これらを加えることで、ラカント特有のパサつきをカバーできます。

5. まとめ:天然由来のラカントを賢く使って美味しくカロリーオフ!

カロリーゼロ&天然由来で嬉しいラカントですが、お菓子作りに使う際は以下のポイントを押さえておきましょう。

・冷やすとジャリジャリしやすいので、ジャムや冷やし菓子には「シロップタイプ」を使う
・砂糖のような保存性(防腐力)はないため、冷蔵保存で早めに食べ切る
・ケーキ作りは「砂糖とラカントを半々」にするとパサつきを防げて失敗なし!

砂糖の持つ「甘さ以外の働き」を理解して、上手に使い分けながら美味しいヘルシーおやつを楽しんでみてくださいね。

「カロリーオフでも美味しいお菓子を作りたい」「自分や家族に合わせた健康的な食生活を知りたい」という方は、ぜひお気軽にプロの栄養士にご相談ください!

関連記事

  1. クエン酸回路を「料理」に例えて学ぶ!外からクエン酸を摂っても…

  2. 栄養バランスを無視した食事制限はNG!疲れを溜めずに痩せる方…

  3. いくつやらかしてる?中性脂肪が高くなる原因4つ

  4. 解糖系=下ごしらえの工程|料理でわかる体のエネルギーづくり

  5. 【生活習慣病】危険信号の予兆を逃すな!食事から始める生活習慣…

  6. 【無意識】毎日の食事に少しずつ毒を盛る【子供の栄養】

知りたい事は? 例)豚肉 中性脂肪